FAQのこの付録では、ロシア革命を、そして、レーニン主義のイデオロギーと実践がこの革命の結果に与えた影響を徹底的に考察する。レーニン主義が革命運動の一部で真面目に受け取られている唯一の理由がロシア革命であることを考えれば、アレクサンダー=バークマンが「ボルシェヴィキの神話」と呼んだことを暴露することは有用である。つまり、革命の特定側面を論じ、レーニン主義がどのようにして革命が持っていた潜在的なリバータリアン的可能性を破壊する手助けをしたのかを正確に示すのである。同時に、ボルシェヴィキの行動について現代のレーニン主義者が一般に述べている言い訳を分析し、それが正論かどうかを見ていく。また、革命の際の特定の出来事(1921年3月のクロンシュタット叛乱やリバータリアンに影響されたマフノ主義運動など)を徹底的に分析し、当時、レーニン主義に対する代案があったのかどうかを検証する。幸運なことに、その答えは、是である。
この付録から明らかになるが、ボルシェヴィキの行動とイデオロギーは革命の発展と変質に決定的影響を与えた。中央主権型トップダウンの国家主義政治ヴィジョン、その(公然たる)国家資本主義経済ヴィジョン、その目的である政党権力と共に、レーニン主義は、ロシア内戦(革命失敗の要因に関する最も一般的なレーニン主義的説明だ)が始まる前に、革命を権威主義的方向に押し進めていた。レーニン主義は、充分皮肉なことに、マルクス主義に対するアナキズムの批判が正しかったことを証明した。アナキストは確信する。ロシア革命の徹底的分析は、革命運動としてのボルシェヴィズムの限界を確認し、世界を変革したいと思っている全ての人々に対して、リバータリアン思想を指し示すであろう。
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